当社の研究開発について
ダイカストの可能性を追求した勉強試作を月一回行っています。
勉強会により良いダイカスト品が出来る様々な方法、方案、処理、道具が見つかりました。
2009年3月で勉強会は22回目です。
その一部を紹介します。
試作事案
現在取組中の事案は3件です。
- 光沢アルマイト処理の出来るダイカスト品の開発
- 金型のロングライフ化。
- 金型作製費抑制、段取時間短縮を目的とした試作。
目途のついた「1. 光沢アルマイト処理の出来るダイカスト品の開発」について簡単に紹介いたします。
経 緯
2000年頃、あるお客様より、「放熱性の良いダイカストヒートシンクを量産してくれ。」と要望がありました。その当時発売されたばかりの菱化マックス製のDM3という純アルミ材が放熱性が良いと知り、鋳造することになりました。
純アルミ材は鋳造性を考慮したJIS規格の材料よりも鋳造性は良くありませんでしが、ヒートシンクとしての役割を果たすために量産は出来ました。現在ではより放熱性の良いDMS1材で鋳造を行っております。
元々アルマイトの出来る材料として開発されたDM3。アルマイトをやってみました。
写真の通り、アルマイトは出来ますが、外観品としては使えません。
そこで、独自のアルマイトの出来るアルミダイカスト材料を開発しました。
鋳造条件、金型方案、スリーブ、湯口方案、温度管理、離型剤、スプレーなど色々試し、2年かけ、なんとか良品が出来るようになりました。
裏面を見るとこれがプレス品ではなくダイカスト品であることがわかります。